乾燥肌、脂性肌を神奈川、横浜で治療

乾燥肌、脂性肌を神奈川、横浜で治療

皮膚(表皮)の構造、働き

皮膚、表皮、角質、保湿皮膚は頭から足の先まである人体最大の臓器で、約1.6msup>2、約3kg(皮下脂肪を加えると9㎏)あります。主に表皮層と真皮層からなり、その下層に皮下脂肪があります。
角質を含めた表皮層は最外層の構造で、外界刺激、異物侵入から身体を守っている大切な層となります。表皮層は基底細胞から日々新しい細胞が生まれ、有棘層、顆粒層を経て角質層、やがて垢になって落ちていく、いわゆるターンオーバーを行っています。このターンオーバーがスムーズにいかなくなると、くすみやしみの濃さの原因、毛穴周囲であればにきびの原因となり、また正常な細胞が作られない状態が続くと乾燥肌など様々な肌トラブルが生じます。昔は死んだ皮膚といわれていた角質層は近年の研究で、保湿構造において重要な役割を担っていることがわかり、角質層ケアが重要視されています。しかし角質層に限らず、角質層を形成する前の段階にある細胞(基底層~顆粒層)も状態がよくならない以上、健康で良い角質層は作ることができません。

角質、保湿、ラメラ、細胞間脂質【保湿に重要な角質層】
角質層はお顔であればわずか0.02㎜という薄い層ですが、角質細胞の他に細胞間脂質(セラミドなど)によって外界からの刺激や侵入をブロックする強固な壁となっています。細胞間脂質はラメラ構造という親水基と疎水基が何十にも交互に折り重なった特殊な構造をしており、これが保湿を担う構造でもあります。アトピー性皮膚炎はこの角質層が正常に作ることができないため、あらゆる刺激、侵入に脆弱となり、湿疹を誘発してしまいます。

乾燥肌と脂性肌

乾燥肌と脂性肌、この二つの肌質は両極のように扱われますが、それぞれ独立した、また相互関連して存在する肌状態です。乾燥肌、脂性肌が混在している肌も多く見受けられます。

乾燥肌は保湿成分がつまっている角質層の状態を主に表し、保湿能力の低い肌、水分保持能力が少ない(通常は15~20%の水分を保持)皮膚といえます。つまり良い角質層ができていない状態です。角質層には保湿成分として3つ重要なものがあります。

1、皮脂膜・・・皮脂腺から分泌される皮脂
2、NMF(天然保湿因子)・・・アミノ酸、尿素、乳酸、
3、細胞間脂質・・・セラミド、遊離脂肪酸、コレステロール

それぞれ重要な物質ですが、なかでも細胞間脂質、とりわけセラミドは肌の潤いに重要な役割があります。細胞間脂質は角質層の前段階の顆粒細胞内にある層板顆粒に由来します。ちなみにセラミドは加齢とともに減少し、アトピー性皮膚炎など乾燥が主体の皮膚疾患では減少しています。これら細胞間脂質などが角層内に水分を保持することで、潤いのある美しいお肌ができるのです。しかし乾燥環境(冬の乾燥、冷暖房空調環境)や紫外線、ストレス、プールの塩素、メイク(特にメイクしたまま寝る)、洗顔クレンジングのやりすぎなど外的な要因が続くと肌荒れ、乾燥肌となっていきます。また内的要因としては血流不足、水分摂取不足が考えられます。特に女性は水分摂取量が少ない傾向があるうえに末梢の血流が悪いので、より肌は乾燥に傾きやすいものです。

一方、脂性肌は乾燥していないお肌というわけではなく、脂っぽいお肌を総称していうものです。けっして脂性肌のすべてが乾燥していないわけではありません。

脂性肌の一番の原因となるものは皮脂腺機能亢進、皮脂分泌過剰です。10代から上昇する各種ホルモンの影響で過剰になってくるものがほとんどで、まれに女性でも20代以降続けて顔全体の過剰な皮脂分泌が変わらないかたもいます。また二次的なものとして外的刺激(洗いすぎや洗い残し、乾燥肌、たばこの煙、ストレスなど)で皮脂分泌が過剰になることもあります。脂性肌は、顔の赤み(炎症)やにきび、毛穴の開きの原因になっていきます。脂性肌で悩むというよりこれらの症状で来院する方が多いものです。

皮膚のバリア機能と経皮吸収性

角質層は角質細胞と細胞間脂質から構成されています。この最外層である角質層は外界の物質を容易には通過させません。化粧品でも薬剤でもすべてが吸収されるわけではないのです。角質層と物質そのものの親和性や分子量(200~300以下)によって吸収率も異なってきます。細胞間脂質は脂性なので、同じ脂性の物質は吸収がよくなります。例えば、ビタミンE、ビタミンDなどです。またバリアーを一時的に低下させるものとしてピーリング剤、尿素など、またそれを密封する方法(ODT)、当院で行っているメソポレーションがあります。また最近では化粧品でもナノ化したリポソームカプセル、ナノスフィアという技術を用いて皮膚に入りやすくしたものがあります。

乾燥肌、脂性肌の治療、ケア

メソポレーション乾燥肌の治療、ケアはまず原因を考えることです。例えば、洗いすぎていないか、アトピー性皮膚炎などの素因がないか、化粧品がマッチしているかなどです。意外かもしれませんが、スキンケア用品やその方法、普段の生活見直しだけでも乾燥肌、脂性肌が改善するケースがあります。

当院で行う乾燥肌の治療では、メソポレーションが秀でています。これは角質のバリアーを電気を使用し一時的に低下させることで有効成分を多く届ける方法です。メソポレーションの一番の効果は保湿です。また、皮膚の血流をよくすることで乾燥肌改善ともなるので、それを促すエステやEMSサプリメントを併用することもあります。

脂性肌の治療、ケアは毛穴の開き、赤ら顔、ニキビの治療がメインとなるものです。もちろん脂性肌になる原因があればそれを改善するアドバイス、治療をさせていただきます。詳しくは、毛穴の開き、赤ら顔、ニキビのページをご参照ください。

治療法について

  • メソポレーション
    乾燥肌、保湿には最適な方法です。乾燥肌対策となる有効成分をしっかり導入します。
  • 飲み薬
    血流改善を促す有効成分を経口摂取。日々のケアとなります。
  • 点滴・注射
    乾燥肌、脂性肌とも炎症肌。それを改善、抑制するビタミンCなどを点滴にて摂取。
  • プラセンタ注射
    血流代謝促進亢進、もちろん肌への効果も期待できます。
  • フォトフェイシャル
    光治療によるきれいなお肌づくり
  • メディカルエステ
    エステティックは医療施術のバックアップ。メソポレーションとの併用がおすすめ